右京さんとジェイムズくん。


「私、わざとあの人の家に電話をかけてたんですよ」

こ、こんな女と浮気しちゃいけませんよッ(怖)

というのは置いといて……。

孤独な女の少年趣味。

なぜに名前がジェイムズくん。日本で悪者退治(犯罪捜査)に当たるなら「桃太郎」とかにするといい。

作り声による美少年ボイスを担当したテアトルアカデミーの声優さんはどちらでしょう? 液晶画面にキャラ画が表示されていなくてよかったことです。(追記:声優事務所の名称を勘違いしたと思います。お詫び申し上げます。)

ケバい浮気相手、偽善的な嫁さん、やな感じの上司。

典型的な人物たちで脇を固めて、もはや誰を真犯人にしても陳腐なわけですが、人工知能は結局のところデータを与える人間しだい、という当然の限界を逆手にとった徳永と、端麗な演出を加える橋本のゴールデンコンビ回だったかと思います。

「作品」に愛着する女の自滅的末路は身につまされます。見おろす男たちの痛ましくも厭わしげな表情がじつに良かったです。

近未来というか超現代なコンピュータルームと法務省の赤煉瓦の対比も美しい回でした。

バーチャルリアリティに浸る最先端女子と、職権濫用して生々しい情欲を押し出す男の古典性の対比も、ポイントだったでしょうか。

常にエレガントな右京さんに対して「チョイ悪」で役作りする冠城くんは、「いなくても展開上さしつかえないが、存在感を出さなければならない」という難しい役回りを、抑えめな演技でよく勤めていると思います。中年に達した反町の顔の皺がじつにセクシーでよろしいです。

「コンピュータが母性を利用する」

ファンタジックな推理をさらりと述べる奇抜なキャラクター性もさりげなく示されたかもしれません。右京さんは論理派なので、あまりそういうすっ飛んだことは言いませんから、二人の掛け合いの今後に期待……とか言わずにおくほうがよろしいでしょうか。

(プレッシャーかけられて困るような脚本陣でもないと思いますが。)

ジェイムズくんは、ネットで育つとどうなるんでしょうか。まさか吝嗇家にはなりますまい。もとが犯罪捜査用だから、悪意のウィルスとかと戦ってくれるといいです。

なお「バグを深読みして負けた」というのはじつに人間らしいエピソードで気に入りました。

2045年まで、あと30年。永遠の少年ジェイムズくんと、90歳の右京さんとの対局を拝見したい気も致します。(歴代の相棒が勢ぞろいして観戦。)

妙な脳内映像に浸りつつ……。


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