「日本の時代劇は女性が活躍しないから、つまらない」

韓流ファンの中高年女性の発言です。周囲の女性陣は深くうなずいていました。

当方は、時代劇というのは「日本の男はカッコいいなぁ」と思って観るもんだと思っていたもんですから、かなりビックリしました。そ、そうか。その発想はなかった……

韓流宮廷劇の魅力は華やかなお衣装と背景美術と、ヒロインの活躍。テレビ放映されたものですし、女性を不快にする表現(端的には女性が性的暴力を受ける場面)も少ないのだろうと思われます。

創作物の多くが男性目線で作られており、女性にとって違和感がある。

これを指摘したフェミニズム批評は、なにも一部の女性が信奉する無根拠な新興宗教とかいうわけではなく、多くの女性が無意識的に感じていたことの言語化であり、功績は大きいのです。

だからこそ、それによってかえってトラブルが起きるのは残念だと思う当方は、藤純子演じる女侠の美しさとカッコよさと優しさに惚れ惚れしながら「鶴田の活躍も観られるからお買い得」とか思っている今日この頃でございます。

なお、男性的時代劇の最高傑作は(今んとこ)千恵蔵主演『十三人の刺客』(1963年12月、工藤栄一監督、東映京都)だと思っております。ただし、序盤に女性には失礼な場面があります。
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