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BLの全面規制が否定された時、女性のファンタジーも否定されたのです。

2010年代前半、某地方自治体の公立図書館の開架にBL(商業出版された挿絵入り小説)が収蔵されていることを問題視した人々があって、BLの全面規制まで視野に入れた会議を開きました。

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その参加者の一人が「女性がこれほど女性上位意識を表現した創作物を読むと、男性の腰が引けて、ホモセクシュアルになってしまう」と発言したことが議事録として公開され、SNSで不適切と指摘され、全国の実在同性愛者が一斉に抗議をつぶやいて、大炎上となりました。

で、当該発言が議事録から削除され、BLそのものは全面規制ではなく(その自治体では)年齢制限ということになりましたが、実際の読者はとっくに成人していたので、出版社が危惧したような売上の低下現象は起きませんでした。

まるで笑い話という落ちがついたわけですが、女性は喜んでる場合ではございません。長らく女性が共有して来た2つのファンタジーが否定されたということでもあるからです。

すなわち「女性に裏切られた男がホモになる」および「BLは少女が読むもの」。

もともとBLの話だったのに、行政と社会が思い知ったことは、実在の同性愛者の発言力がすごく強くなったこと。および同性指向は生まれつきであること。

だから、ここから日本におけるゲイリブ運動が急展開したのです。

そして、二度と女性は「自分はまだ少女だからBLしか読めないので弱者特権がある」という言い訳ができなくなったのです。

生まれつきの同性指向であり、他の国民と同じ生得の基本的人権を備える人々に対して、成人がストーカー行為やセクハラ発言すれば、自分が犯罪者です。

また「男同士で遊んでばかりいたからホモになったんだから私が更生させてあげる」という親切ぶりっこも、「心を入れ替えて女性に協力しなさい」という被害者ぶりっこも出来なくなったのです。

もう、彼らはフェミニストの都合で利用できる安上がりなホストではありません。

(もともと利用してはいけなかったのです)


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