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Misha

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Posted byMisha

反応するホームズ先生が面白い。

Misha

今日は『四つの署名』♪

ドルリー・レーンにも神津恭介にも、ついでに神恭一郎にも、彼らの活躍を伝える語り手である友人というのはいるんだけど、彼ら自身はいつでもクールで知的だ。

ホームズ大先生だけが、ワトスンの一語一語に反応し、赤くなってみたり、ふてくされてみたり、ムキになって反論してみたり、知恵だめしに乗ってみたり、調子にのりすぎてみたりする。
またそれをワトスンがいちいち真摯に受け止めて、「こいつ背負ってるな」とムッとしてみたり、「兄を人格攻撃することはない」と憤慨してみたりする。
んでまたそれをホームズが真正面から受け止めて「調子にのって悪かった」と素直に謝る。

この感情のやりとりが、ほかの探偵にはあんまり見られないところだ。

有栖川有栖はかろうじて「いつも一緒」という形が似てるんだけど、本人があまり感情的にならない。風変わりな友人を肩をすくめて見ているだけ、というところがある。読者もそのクールさ、あるいは白けムードが、かえって現代人として感情移入はしやすいんだけど、すごく盛り上がるって気分にはならない。

ホームズだけが、叙述の面白さからいってもホームズ自身の気分の問題からいっても、ワトスンがいるといないで大違いという様相を呈する。だから他の探偵は途中で語り手がいなくなったり交代したりする。

んでこのホムワトコンビ、つまり互いの間で隠し立てがないのである。女だったら身内のことをきつく言われてムッとしても、本心を見せないで、「貴男の推理術ってほんとうにすごいのね」とおだててやるのが婦徳ってものだ。またホームズのほうも「ここで謝ったら男がすたる、以後なめられると困る」などと計算しない。素直である。

ここらへんが「男の友情はうらやましい」って女に言わせるところなのでしょう。



……ちなみに「叙述担当=攻め」というお約束からいうと、このコンビの表記は「ワトホム」が正解ですな……
(この二人の関係のあやしいことは100年前から世界中が取りざたしてるから言っちゃってもいいと思う)
(20年前だけどスラッシュ小説の翻訳も出たし)
(『ブロークバック・マウンテン』を考えると、男の同居に関する英米の温度差の違いも不思議な感じ)
(やっぱカウボーイだからなのか田舎と都会の違いなのか)

あ、ちなみに神恭一郎の友人として和田慎二自身がカメオ出演(?)するのが大好きです。
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